ショートショートショート takumi’s blog

失落の人、川畑高春。(デリヘルの回)

 

♀それじゃ、前払いになってるので料金先によろしいですか ?

 

うんうんうん、いいよいいよ、うんとさー、おれさー、今日十六万持ってきたんだよねー、まあ、いつも常にこれくらいは持ち歩いてるんだけどさー、言ったっけ ?  おれさー、経営コンサルタントやってんのねー、だからさー、君はー、なんでこの人十六万も常に持ち歩いてるの ?  なんて驚いちゃったと思うんだけどー、おれにとっては普通のことなんだよねー、乗ってる車はポルシェだしー、まあ、それもおれにとっては普通のことなんだよねー。

 

♀えっでも、部屋の前の車庫に停まってた車ってワゴンRでしたよね ?

 

それかー、そのことかー、そのことねー、なんでワゴンRで来たかって言うとー、このラブホテル古いじゃん、おれが高校の時にすでにあったくらいだしさー、ほら、都心にある最近出来た感じの車停めてエントランスから入るビルタイプじゃなくてー、客室と車庫がセットになってる古いモーテルタイプじゃんここってさー、だーかーらー、ここのラブホテルに合わせて普段外回りで使ってるワゴンRできたっつーわけよ、おれのポルシェに不似合いだからさー、こんな格安の古びたラブホにはさー。

 

♀あの、オプションはどうします ?

 

君さー、おれの話ちゃんと聞いてたー ? そんな仕事で乗り回すワゴンRにオプションなんかつけるわけないっつーの、動けばいいんだからさー。

 

♀いや、プレイのオプションを利用なされますか、どうしますか ? ってことです、お電話でご予約なされた時に利用なしってことでしたけど、一応確認させていただきました、電話を受けたスタッフの手違いがあるといけないので。

 

んんー、なんだよー、そっちのオプションのことかよー、君が急に車の話しからプレイの話に変えるからさー、おれ勘違いしちゃったっつーの、オプション ? なしなし、いらない、いらない、こういう風俗にありがちなオプションプレイなんてさー、おれはさー、普段、自分の彼女とかセフレとかワンナイトの女と散々やってるからさー、わざわざ金出してまですることじゃないよー、おれからしたらさー。

 

♀かしこまりました、だと、おすすめ100分コースのホームページの割引チケットのご利用で写真指名料の千円をサービスさせていただいて、二万千円になります。

 

ねえ、確認しておきたいんだけどー。

 

♀はい、なんでしょうか。

 

そのさー、二万千円の中に交通費も込みでだよね ? 間違いないよね ? 

 

♀はい、そうです、全部込みです。

 

あのさー、ゴックンしなくていいから二万ポッキリにまけてくんないかなー。

 

♀あ、それは、私は決められないのでお店の方に電話してスタッフに確認してみないと、今、確認してみますね。

 

いや、いいよー、確認なんかしなくていいからー、嘘だよ嘘ー、冗談だっつーの、エヘヘヘ、おれがさー、そんなデリヘル如きに値引きを頼んじゃう安い男に見えるのかよー、エヘヘヘ、ポルシェ乗ってる経営コンサルタントだって自己紹介したじゃーんエヘヘヘ。

 

♀あ、はい、そうですね見えません、すみません。

 

でしょでしょーエヘヘヘ、はーい、千円札切らしてるんでー、二万五千円でお願いしまーす、エヘヘヘ。

 

♀はい、お預かりしますね。

 

君さ、お釣り返してよ、お釣りの四千円って、君へのチップじゃないからね、四千円ちゃんと返してね、わかった ?

 

♀え、わかってますよ、はい、お返しします、お釣りの四千円になります、ご確認ください。

 

確かにもらいましたー、確認なんてしないよおれは、君のこと信用してるからね、そもそも、そんな四千円程度のお釣りを女の前で数えるよーな、ちっちゃい男じゃないからー、エヘヘヘ。

 

♀それじゃ私、お店の方に到着確認と前払い完了したことを電話するので、少しお待ちください。

 

了解でーす、んじゃおれはー、その間にお風呂の溜めてたお湯チェックしてくるよー、おれって気が効くっしょ、こんな気が効いて遊び慣れてる客はおれ以外滅多にいないっしょ、ね ?  そうでしょ ? 

 

♀あ、あの、電話していいですか、本当は部屋に着いたらすぐ電話する決まりなんです。

 

そうなんだ、そっかそっか、おれの話が面白いから話が長引いちゃったもんねー、エヘヘヘ、んじゃ風呂見てくるから電話しちゃってしちゃってー。

 

♀「もしもしお疲れ様ですアリスです、はい、すみません遅れました、大丈夫です無事です、いや、なんか変なお客さんで、部屋に入ってからずっと一人で喋り続けてるんですよ、だから電話をしようにも、かけるタイミングがなくて、電話できなくて、はい、ですね、はいそうです、ちゃんと貰いました大丈夫です、ゴックンなしでいいから二万にまけろって言われた時には困りましたけど、冗談みたいだったんで、ええ、はい、なんか今、風呂見てくるって近くにいないです、はいわかりました、アウトコールは大丈夫です、はいわかりました、お疲れ様です」

 

ねーねー、お風呂のお湯がさー、溢れてたよー、これじゃあ二人で浴槽に浸かれないやって思ってさー、それで風呂のゴムの栓を抜いてお湯を流して減らしてやろうとしたらさー、ゴム栓のチェーンに指が絡まって外れなくなって困っちゃったよーエヘヘヘ、それがさー、中々外れなくてさー、おれ腰痛持ちなのに中腰のままだからキツくて手こずって余計に外れなくてさー、外れた頃には風呂のお湯がほとんどなくなってたよー、エヘヘヘ、だから今また溜めてるのよー。

 

♀え、あ、大変でしたね、すみません、私が気が利かないせいで、お客様に気を遣わせてしまって。

 

いいーのいいーの、おれが好きでやったことだからー、なんてか、こういうトラブルは遊び人の定めみたいなもんだからー、エヘヘヘ、いやー、女遊び慣れすぎる自分が嫌いだわー、エヘヘヘ。

 

♀えっと、それじゃお湯が溜まるまで待ってるのも時間が勿体無いですから、シャワーから始めましょうか。

 

エヘヘヘ、ンンンー、そ、そうだねー、時間勿体無いからねー、ンフフフン。

 

♀スーツのジャケット、コートハンガーにかけておきますね、あっ落としちゃった。

 

んーどうしたどうしたー。

 

♀いや、いえ、なんでもないです、それじゃバスルームの方へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見た感じー、まだ時間かかりそうだねー、お湯が溜まるまでさー、そう言えばさー、ここ三日間さー、徹夜、徹夜で、クライアントの酒飲みに付き合ったりさー、クライアントに渡す書類作っててさー、風呂入ってないんだけどー、別に問題ないよねー、ティッシュこびりついてたり、チンカスついてるかもだけどー、今から君に綺麗に洗ってもらうしさー。

 

♀っえ、うっ、大丈夫です、そういうお客さんも稀にいますので。

 

だよねー、おれも君もさー、客に合わせて応えるのが仕事の一つだもんねー。

 

♀お湯加減どうですか、熱くないですか。

 

平気よー、おっけーおっけー、丁度いいよー。

 

♀あ、あの、どうして今、夏なのに冬用スーツ着てるんですか ?  いや、さっきお客様のジャケットをコートハンガーにかけた時にちょっと気になってしまって。

 

あー、それかー、そのことかー、うんとねー、ほらおれ、経営コンサルタントじゃん、ポルシェ乗りの、ってことはさー、クライアントはみんな、お金持ちの経営者なわけよー、そういうさ、有名企業の経営者と接する時ってさー、夏用の生地の薄いスーツなんか着てると逆に失礼なわけよー、君にはわからないだろけうどさー。

 

♀冬用のスーツしか持ってなくて着回してるわけじゃないんですね。

 

ぶほっ、あっ、えーっ、そんな訳が無いじゃーん、君って面白いねー、そんなどうでもいいことよりさー、そんなに長い時間おれのチンチンにシャワー当てて洗ってないでさー、早くフェラチオしてよー、早く咥えてよー、君もさー、おれのいきり勃ったチンチン見て興奮して濡れてるんでしょー、早く早くー、早く舐めてー。

 

♀あ、すみませんちょっと、あ、はいわかりました、すみません、可愛らしいのでもっと洗っていたいなって。

 

そういうことかー、可愛らしいチンチンかー、ん ? それ褒めてるか ?  まあ、いいやー、そういうことならー、そーだなー、あと三分だけ好きに洗ってていいよー、ほら、おれさー、女遊び慣れてるからさー、女心がわかる出来る男だからさー。

 

♀それじゃお言葉に甘えて好きにさせてもらいますね。

 

 

痛いっ痛いっ、おいー、君、何やってんだよー、痛いってばー、痛いって言ってんだー、イソジン一本全部おれのチンチンにかけてんじゃねえかー、なにやってんだよー、謝れよー。

 

♀ごめんなさい。

 

ごめんなさいじゃねえからー、ほら、咥えて舐めて、おれのチンチンの痛みとれよー、しゃぶりながらおれに謝罪の言葉を言えっつーの。

 

♀ちょっ、ちょっと、髪引っ張って頭押さえつけないでくださいっ。

 

ほーらっ、抵抗すんなっつーの、嫌がるなっつーの、可愛らしいチンチンって言ってたじゃねえかよー、本当はこういう風に力ずくで無理矢理やられんのが、君みたいな商売女は好きなんだろー、君みたいな男に体を提供するしかない低脳な馬鹿女がおれのチンチンしゃぶるのを拒否してんじゃないよー、ありがたくフェラチオしろよなー、おれを誰だと思ってるー、ポルシェ乗りの経営コンサルタントの川畑高春様だぞー ! ほらほらー、言うこと聞かないとー、もっと厳しいお仕置きしちゃうぞー !

 

♀やめてっやめてください、お、お店にっ電話しますよっ、ホントにやめてっ、くださいっ。

 

フェラチオをそんなにさー、歯を食いしばって抵抗するならさー、下の口にこのまま生で入れちゃおうっかなー、んんーああーん、興奮してますますチンチンがビンビンになってきたぁー、ンフッンフッンフッフッフッー。

 

 

♀っざけんなよマジでおいおっさん。

 

いったっ、ううっ、痛いっ。

 

♀なあ、おい、お前マジでいい加減にしろな。

 

シャ、シャワーヘッドで殴ることないじゃないか、おれは客だぞっいい加減にしろっ !
おれはなー、小学生の時に格闘技大会で優勝したことあって小学六年間の通算勝率七割だったんだからなー、すごく強いんだぞー !

 

♀もう一発、いや五発殴らねーとわかんないのかおっさんよ。

 

いやっやめてっ、ああーっ、やめてやめてっチンチンの皮から血、ほら見てって、血が出てきた、やめてやめてください勘弁してくださいっ。

 

♀嘘つけおっさん、私はシャワーヘッドで、すねの弁慶の泣き所って言うんだっけ ? そこ殴っただけじゃん、そしたら急にその、不潔に爪が伸びてる手でいきなり激しく自分のチンチンをシコシコやり始めたんじゃない、二発目に軽く顎を殴った時も、私がキレて話してる今の今も、自分でおっさん見てみろよ、今も、なう、で、激しくシコシコしてんじゃん、そんな爪が伸びてる手で激しくシコったら血くらいでるわ。

 

フンッフンッ、はぁんはぁん、ンフッ。

 

♀おいおっさん、ピクピクしてなにやってるん ? 両足ピンって突っ張って、まさかおっさん。

 

っく。

 

♀なに ? 聞こえねーよ。

 

イクっつってんのー、イクイクっイグイグぅーっ、あふんっ。

 

♀うっわっ、きめえ、この状況でイッたこともキモいけど、なにがキモいって、おっさんいつもオナニーしてイク時に自分の手のひらに射精してんのかよ、きめえマジきめえ。

 

黙れっイキかたなんて人それぞれだろっ、ケチつけるなっ、んーんーんーんーっ、また勃ってきちゃった、こっちは金払ってんだからいいから早くおれのチンチンしゃぶれ、そしたらシャワーヘッドで殴ったことは、なかったことにしてあげてもいいから、君次第だよ、もちろん本番、ゴムありでいいからさ、入れさせてくれたら、確実になかったことにしてあげるよ、とりあえず誠意見せるために、フェラチオしろ !

♀いやいや、笑わせんなよおっさん、無理だから。

 

無理、無理ってなんだよ、客だぞおれ様は !

♀んー、わかった、いいよ、フェラチオでも本番でもさせてやるよ、私が聞いたことにちゃんと答えて当てたらね。

 

なっなんだよ聞いたことに当たったらって、おっおれは、ポルシェ乗りの経営コンサルタントの川畑高春様だぞっ、さっきから黙って聞いてりゃ偉そうに商売女がよー。

 

♀それそれ、おっさんポルシェ乗ってんだよな ?

 

何回も言ってるだろっ、そうだよっ。

 

♀ポルシェのなんのモデル乗ってるのよ ?

 

えっあっ、カレラだよ、うんうんうんー、カレラだよー、君に言ったところでわからないだろーよー、うんうんうんー、正確に言うとー、911カレラだよー、はーい君の問いにちゃんと答えて当てましたよーだ、早くフェラチオして入れさせろよー。

 

♀へえー、おっさん911カレラ乗ってんだ、911カレラで終わるところを見ると、カブリオレでもSでもGTSでもないんだね、ただの911カレラなんだね。

 

え、そうだよ911カレラだよっ、なっなんだよっ君、ポルシェのことなんかなにも知らないだろっ。

 

♀おっさんが乗ってるって言ってるそれ、911のモデルで一番安いやつじゃん、うちのお店のオーナー911のターボS乗ってんだよね、それ買う時に毎日毎日、散々聞かされたから911のこと、だから私、少し知ってるのよね、おっさんポルシェなんか乗ってないでょ、そもそも持ってないんでしょここの部屋の前の車庫に停めてあるワゴンRしか持ってないんでしょ。

 

むっ、ぬっ、はー、えっとねー、別に君にさー信じてもらおうとなんて、おれは思ってないから疑ってくれてもおれは全く問題ないけどねー、

 

♀まだ強がるのかよ、よく嘘をこの状況で吐き続けられるよな、その根性ちょっと感心したよ、んじゃおっさんラストに一発逆転の質問ね、いや、言い方変えるよ、一発逆転の問題ね、当てたら、お望み通りフェラするしヤらせてあげるよ、いい ?

 

んんー、早くその問題とやらを言いなよー、当ててやるからさー。

 

♀おっさんのボルシェってタイヤどんなの履いてんの ?

 

ん ? 馬鹿な問題だなー、タイヤはタイヤだよ、ブッ、ブリジストンのタイヤだよ !

 

♀引くわ、おっさん、マジで引くわ、てか呆れる、哀れすぎてね、あのさ、ポルシェ乗りの経営コンサルタントってドヤ顔で私に自慢してたけどさ、ねぇ、おっさん、本当にポルシェ乗ってる人って、どこどこのメーカーのタイヤ履いてるって言い方する人は、ほぼいないんだってさ、そう言う奴がいたらフカシだからなって、見栄を張って嘘吐くお客いるから、騙されないように覚えとけって、うちのオーナーが言ってたんだよね。

 

んぬっ。

 

耳にタコくらい聞かされたから頭が悪い私でもこれだけは覚えてるのね、911とかポルシェ実際に乗ってる人は、ポルシェ認証の、NタイヤとかNマークタイヤとかさ、ポルシェが認証した認証タイヤの話になって車本体の話よりもタイヤの話の方に食いついて話長くなるってさ。

 

えとえとえっとさー、それはさー、君にそんな深いところを話してもわからないだろろうなって、おれがあえて言わなかったんだよねー。

 

♀もういいよ、おっさん、もう出るね、私、送迎呼んで帰るし。

 

おいっ、待て、バスルームから出るな、帰るってどういうだよ、まだおれになにもサービスしてないだろ君は。

 

♀するわけねーだろ、ドア開けた時から部屋がおっさんの体臭で吐き気したし、一方的にクソ長い話をして、お店に電話する隙がなくて遅れて電話したら怒られるし、パンツ脱がせたらチンカスとティッシュがべっとり、こびりついて、チーズが腐れた臭い放ってるし、この時点で禁止事項に当てはまるのに、私の髪の毛引っ張って頭押さえつけて無理矢理フェラさせようとしたし、私よくそこまで耐えた方だわ、サービス中断だよ、当然じゃん、うちらはおっさんのオナホじゃねーんだよ。

 

そ、それなら、金返せ !

 

♀は ? 返すわけねーじゃん、なに言っちゃってんのおっさん、ほらっ私が体拭いたタオルやるから、私が帰った後にそれ使ってオナニーすれば ? 

訴えるぞ ! 

 

♀お好きにどうぞ、そだ、おっさんが訴える前にさすがにおっさん可哀想だから黙ってたこと教えてあげるよ、あんな冬用のスーツ夏に着てる時点で色々と気づいてたけど、おっさんのジャケット、コートハンガーにかける時に床に落としちゃってね、その時に胸ポケットから看板やテレビのCMでよく見かける消費者金融のカード四枚も出てきちゃってね、そんなカード胸ポケットに入れてるポルシェ乗りの経営コンサルタントいないでしょ、いるわけがないでしょ、てめえのことコンサルタントしろよ、な、おっさん。

 

本当にお前とお前の店のこと訴えてやるからな。

 

♀どうぞどうぞ、そんな私にイチイチ言わなくていいから勝手に訴えればいいじゃん。「もしもし、フロントですか、一人出ますので鍵開けてくださーい、はーいお願いしまーす」

 

おい、君、まだ送迎着いてないだろ電話もしてないし、どこに行くんだよ。

 

♀うるせーな、ここ出たらすぐ電話するわ、一秒でも早くおっさんから離れたいんだよ。

 

お、おい、待て、待ちなさいっ、待たないと今すぐ警察に電話するぞ !

 

♀すればいいじゃん、あー、いいこと教えとくね、私、うちのお店のオーナーの女だから、訴えるのも今すぐ警察に通報するのも別にいいけど、私に暴行したし、色んな意味で後悔すんのおっさんの方だからね、んじゃ、ご利用ありがとうございました、またのご利用は、今回でNG客になりましたので、NG出た糞客には二度と紹介できませんので他のお店へどうぞ。

 

わかったわかった、言うこと聞きます、おーい、待って、おーい、ほーらっ、待ってって。

 

♀おい腕つかんでんじゃねーぞ、お前が射精してぶっかけたその手で私に触れんな、きしょい、それ以上私に触れるなら、ここに呼ぶからな、お前が知らない種類の人間を。

 

ねっ、本当に、謝るから、お金も返せ言わないし、訴えるのも警察に電話するのも取り消す、謝るから、君の体に触れなくてもいいから、手で、手コキでいいからしてくれないかな、もう、さっきからずっとチンチン痛いくらいにビンビンなんだよ興奮しちゃって、だから頼むよ、ねっ、お願い、お願いします、今、土下座するから見て、ンフッ土下座したら床に勃起したチンチン擦れて気持ちいいっ、ちょっと、待てって無視しないで、んもー、行かせないよっ。

 

♀本当に気色悪いんだけど、粗末に勃起したチンチン出したままでさ、おい、おっさんドアの前からどけよ、ヒールでお前のチンチンと足潰すぞ。

 

ちょっと話そう、話せばわかるからさー、ねーってばー、待ってよー。

 

 

 

♀「もしもし、サービス中断しました、出ます、てか、もう出ました、戻ります、NGです、いえ大丈夫です、はい、髪の毛引っ張られて頭押し付けられてっていうか、はい、私はとりあえず出ましたんで途中でピックアップしてください、はい、ですね、そっちに任せます後は……」

 

おーい、待って、行くな、行かないでー、歩く早いんだねー、ねー、おーい、靴、靴の片方だけで部屋から出ちゃったよー、おーい、裸で靴の片方だけ履いてだよー、パンツも履いてないんだよー、チンチン出ちゃってるんだよー、大変だから戻ってきてよー、

 

バタンッ

 

 

 

 

ん ? ドア閉まっちゃったか、あ、あれ、ドアが開かないぞ。

 

 

 

 

 

終わり。

次の回につづく

【短編小説ショートショート】指が押し出されるほどの名器。

◆先輩、彼女できたんですね、さっき電話してた内容が聞こえてきちゃって、付き合った日なんかイチイチ覚えてねえから、とかなんとか言ってるのが、すんません、聞くつもりなかったんですけど。

 

◇ああ、いいよ謝んなくて、それがさ。面倒臭いんだわ、すげえ面倒臭いんだわ。

 

◆はい、なんすか、口喧嘩ですか。

 

明日が何の日かわかる ?って言ってきてさ。

 

◆あー、はいはい。

 

◇なにお前、はいはいって何の話しかわかんのか ?

 

◆あれっすよね、記念日的なことですよね。

 

◇そうそう、お前さすがだな、同期入社の奴らの中で頭一つ抜き出てるだけあるわ。

 

◆いやそんな、とんでもないっすよ、先輩に目にかけていただいてシゴいてくれるので、先輩から面倒見てもらってるからこその自分なんで。それであれですか、先輩がその記念日忘れてたから彼女さんが怒ったってことですか、でも記念日来るの早くないっすか ? まだ付き合ったばっかりですよね。

 

◇そこよそこ、付き合って明日で一週間記念日なんだとよ、だから彼女が言うにはだな、一週間記念日ってわからないってことは付き合った日も忘れてわかんないってことでしょ、って怒っちゃってさ、お前今まで付き合った奴との付き合った日にちなんて覚えてるか ? 覚えてねえだろ ?

 

◆先輩に同調できなくて申し訳ないんすけど、おれそういうの覚えてるタイプなんすよ。

 

◇おい、嘘だろ、えええ、お前がか、毎日忘れてずプロテイン持参で出社してきて、仕事が終われば週四だっけか? ジム行って筋トレしてるマッチョなお前がか、へえー、これは意外だわ、やっぱ顧客ともそうだけど、人って話してみないとわかんないものだな。

 

◆おれ意外と相手に尽くすタイプなんですよ、それに彼女さんの気持ちの方が先輩の気持ちよりわかるかもしれないすねおれ。

 

◇うわっキモいって一瞬思ったけど、お前の仕事で顧客フォローなんかみてると確かにお前に対して、男が普通そんなとこまで気が回らんだろうに大したもんだなって思うこと、ちょいちょいあるわ。

 

◆キモいって、ひどいな先輩、でも最終、自分のこと褒めてくれたんで結果トントンなんでオッケーです。

 

◇でさ、彼女の話に戻るけど、今日酒飲んでくるってLINEしたら速攻電話きてさ、なんかテンション高めな感じで。

 

◆あー、はい、見えてきました、先輩が電話で軽くキレた理由が。

 

◇まじか、それでな、おれが、はいもしもしって言い終わる前に被せてだぜ、明日なんの日かわかる ?  って。

 

◆はいはい、イメージ通りの展開です。

 

◇わかんないな、わかんないはずないでしょ、ちょっとわかんないよ、本当にわかんないの ? みたいなやり取りを二、三回繰り返したら、急に不機嫌な声になって、私たちの記念日じゃん、って、その記念日ってワード出されたら余計わからなくなっちゃってさ。

 

◆はいはい、わかりますよそうなるの。

 

◇だろ、頭がこんがらがっちゃって。

 

◆それで彼女さんが、先輩が出なかった答えを自分の口から、芸人がコントを披露した後に笑いどころが伝わらなかったから解説するように言う羽目になっちゃったもんだから、先輩が火に油を注ぐ形になっちゃいますよね。

 

◇お前、おれと彼女と三人で電話してたかのように見事に様子を掴むな、すげえわ。

 

◆先輩あれですよ、顧客や取引先と駆け引きするときと同じですよ彼女にも、なんか上からに言ってるみたいで生意気言ってすんませんけど。

 

◇いや、今そんなのはどうでもいい、それよりどういうことよ駆け引きと同じって。

 

◆先輩、仕事の駆け引きのときには球種多いじゃないですか、相手とタイミングに合わせて変化球投げたりストレートで最初からゴリゴリに押していったりとか。

 

◇ああ、そういうことか。

 

◆先輩は彼女さんに対しては素直すぎるんだと思うんすよ、常にど真ん中にストレート投げる感じで。

 

◇確かになそれ、ちょっと納得したかも、それで ?

 

◆そういう、何の日かわかる ? なんて彼女が聞くときは十中八九、二人の記念日のことなんで、記念日だろって言っとけばいいんですよ日にちなんて答えなくても向こうが勝手に答え言ってくれますから、なーんだうちらの付き合って三ヶ月記念日だって覚えてたんだーって感じで。

 

◇なるほどな、向こうが、どストレートな答えを待ってるからこそ、こっちはストライクからボールになるスライダーでも投げて外してやればいいんだな、ストレート投げたフリして。

 

◆そうですそうです、向こうは外されたことに気づかないでストレート待ちで、お望みのどストレートがきたって勘違いしますから。

 

◇今まで自分の彼女には仕事と同様に正々堂々と真っ向勝負でいかないとダメみたいに思ってたわ、なんてか、それがおれの良さだと思ってた部分あったから。

 

◆確かにそれでもいいんですよ間違いとか正解なんて言ってしまえば恋愛にないですからね、その真っ直ぐなところが先輩の良いところでもあるし、ただそうすると彼女さんと、しなくていい衝突してお互い傷ついちゃうなんて、かなり無駄っていうかお互い損じゃないですか。

 

◇まあなあ、悪く言うとズルいって言うんだろうけど、良く言えば相手を思ってるからこそ、とも言えるしな。

 

◆先輩から彼女さんとの話を聞かせてもらって思ったんすけど。

 

◇おう、なに。

 

◆先輩くらいのイケメンなら、すごい彼女さんに失礼なこと言いますけど。

 

◇いいよいいよ全然言って、なに。

 

◆その先輩くらいのイケメンなら、付き合いたてだからまだ今から見えてくる部分も多いだろうし、おれの戯言だと思って聞いてください。

 

◇だからいいって、言っていいよバツっと言って。

 

◆んじゃバツっと言います、今の彼女さんみたいな感じじゃなくて、先輩に従う、従ってくれる人の方が合うんじゃないかと、先輩くらいのルックスなら全然可能かと、こっちから選び放題とまでは言わないですけど。

 

◇あのさ、正直言うと、そこまで本気じゃないってか、うーん、本気じゃないんだよね、そもそも。

 

◆そうなんすか、ちょっとビックリしました、先輩って性格と同じで毎回恋する相手には本気なのかとばっかり思ってました。

 

◇いやあ、おれそんな良い奴じゃないよ、本当は不器用で変化球投げられないからストレートで押してるだけでさ。

 

◆とりあえず付き合ってる感じなんすか今の彼女さんとは。

 

◇意外とおれ寂しがりやだからさ一人になるのが怖いから、途切れなく相手作ってる感じよ、ぶっちゃけ本気の恋したことないのかもな、今のおれはまだ。

 

◆なるほど、でもそれ、おれもわかりますよ、おれも今までの相手そんな感じです。

 

◇今、お前彼女いないんだよな ? 

 

◆ですね、すげえ気になってる人はいますけど。

 

◇そなんだ、そかそか、あ、そだ、次お前とこうやって飲むとき、彼女連れてきてお前に紹介するよ。

 

◆あああ、なんか、いいです、遠慮しときます、二人の時間過ごした方がいいですよ、おれを交えて三人で飲むより。

 

◇さてはお前、色々彼女のこと言ったもんだから会うの気まづいんだな。

 

◆それは違うっす、ちょっと言うの恥ずかしいっすけど、ぶっちゃけ言うと、嫉妬しちゃいそうで。

 

◇嫉妬 ? ああ、おれにか、お前、前におれに言ってたもんな、おれなんて一度別れたら恋人いない期間長くなっちゃうのに、先輩は途切れなく今まで彼女いるなんて羨ましいみたいなこと。

 

◆言いましたね、んー、それが全ての理由じゃないんですけとね本当は、あっでもいいです、まあ、そんな感じなんです、それはそうと、そこまで本気じゃない人と付き合ったってことは、何か、こう、こいつだなって感じたところがあるからそうなったんですよね ? 

 

◇それ聞いちゃう ?  聞いちゃうか ?  聞きたいか ?

 

◆先輩、もったいぶらないで教えてくださいよ。

 

◇オッケーオッケー、それがな、いいか、言うぞ、言ってていいんだな。

 

◆早く教えてくださいよ。

 

◇名器なんだよ。

 

◆名器 ?  というと彼女さんのアソコが名器ってことですか、そこで選んだと ?

 

◇そう。

 

◆どんな具合に名器なんですか ?

 

◇そりゃもう、指が押し出されるほどの名器よ。

 

◆しまる、ってことですか ?

 

◇ああー、そんなありきたりで使い古された、吸い付くような、と同じような比喩じゃ全然物足らないほどの名器よ。

 

◆先輩なりの表現で例えてくださいよ、どれほど名器なのか。

 

◇うーんとそうだなー、ハチミツが指かチンコだとして、容器の中の空気を完全に抜いてペッタンコにしたスポイトの口から、ものすごい勢いで一気に、容量以上に吸い上げたんじゃないかって感じるほど入っていって、それで、吸い上げられたときの三倍くらいに増えた容量になってスポイトからハチミツが押し戻される感じだな。

 

◆余計にわかんないっす、全くわかんないっす、先輩の説明してたテンションから目一杯汲み取って察して始めて、それでもようやく、ギリですよギリで、すげえ気持ちいいんだろうなってことが感じ取れたくらいのものです、わざわざ変に例えなくても指が押し出されるほどの名器ってのが一番わかりやすいですよ。

 

◇名器っぷりを、この上なくお互いの性器をハチミツとスポイトに例えて表現したつもりなんだけどな、伝わらなくて残念だよ。ん ? どうかしたか急に俯いて黙っちゃって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆先輩、もう、彼女とかって誤魔化すのやめにしませんか、先輩に彼女できたんすね、とおれから彼女、なんて言葉を故意に使って嫌味臭く先輩に聞いておいて、様子見ながらこんな話の流れに持っていくのはフェアなやり方じゃないですけど、でも様子見なら先輩も自分にしてましたし、その彼女とのハチミツとスポイトの話をして、おれの気持ちを揺さぶってましたよね ?  嫉妬しろ、もっと嫉妬しろと言わんばかりに。

 

 

 

 

 

 

 

◇本当にいいのか ?  

 

◆おれは覚悟できてます。

 

◇ずっと報われないままだぞ、お前の恋は。

 

◆それはハナから先輩の嘘に気づいてますんで、今の恋人と本気じゃないって大嘘に。

 

◇そっか、そうだったんだ。

 

◆はい、全部知ってました、まあまあ前から知ってました。

 

◇なにきっかけでよ ?

 

◆向こうのfacebookを見て知ったのがきっかけですけど、おれと先輩がチームで仕事してるの向こうは知ってると思いますよ先輩に言わないだけで、言ったら先輩の足枷になって仕事しにくくなると思って気を使ってるんだと思いますよ、そういう奴ですからあいつは。

 

◇え ?

 

 

 

 

◆おれヤスタカと付き合ってたんですよ。先輩とチームになるちょっと前まで、おれは先輩の二番目で十分です。

 

◇んじゃあお前全部知ってましたって、本当に全部の全部を知ってたってことか。

 

◆そうです、あいつが指が押し出されるほどの名器だってことも全部、あいつが名器だから先輩があいつと別れられないんじゃない愛してるからだってことも、ちゃんとおれは理解してるので、だからおれは先輩の二番目でいいんです十分なんです。

 

◇ちょっと驚いて言葉が出ないわ、お前とヤスタカと3Pしたいなってこと以外。

 

◆なんすかそれ。

 

◇ごめんごめん。

 

◆先輩。

 

◇お、なんだ ? 冗談だってまじまじ、半分本気で言ったけど。

 

◆愛してます。

 

 

 

 

終わり。

 

今週のお題「ゴールデンウィーク2017」で短編小説  小さな友達、大きな友達。

小さな友達、大きな友達。

 

 

 

◇なあ、今スマホでネット漁っててさ、なんかオモロイのないかなって。

 

◆ああ。

 

◇それでさ、よくわかんないブログみたいなサイト見つけてさ。

 

◆うん。

 

◇それ見てたんだ、全く知らない奴がどうでもいいこと書いてる的なブログを。

 

◆だからなによ、そのブログがどうしたんだよサクサク喋れよイライラすっから。

 

◇すーぐそうやって怒るよなお前、そんなんだから彼女にフラれんじゃね。

 

◆は ?  お前がちんたらちんたら何の話かも見えないまま喋るからイラついて怒鳴っただけだろ、それなのにそこに、おれが女にフラれたことを絡めて突いてくるのはおかしくね ?

 

◇いやいや、違うよそれはお前が捻くれ者だからそう感じるんだわ、おれとお前は付き合い長い友達だよな。

 

◆ああ、それがどうしたよ。

 

◇だからさ、お前はさ、いつもさ、おれにもさ、自分の女にもさ、そんなちょっとしたことでさ、イラついてさ、怒鳴るからさ、お前のそういうところがさ、原因ってのもあってさ、女にフラれたりさ、するわけじゃんさ、おれはさ、お前にはさ、こうさ、うんとさ、目一杯さ、なんかて言うかさ、幸せになってもらいたいわけさ。

 

◆だからなんなんだよお前、バシッと言えよ答えをよホント腹立つわお前、あー、あとお前が、さーさーさーさー言葉の終わりにつけて言って変なキャラクター演じて気持ち良くなりながらおれに話してることはスルーするからな、そこも込みで腹立つわ。

 

◇お前ってまじ人の気持ちを汲み取れないクソ野郎だよな、重要なワード、お前におれは幸せになってもらいたいっていう部分をスルーしちゃダメだろ、むしろその部分に怒鳴って欲しかったわ、おれなら、さーさーさーさー言ってることスルーするなら、あえて自分も言葉の終わりに、さーさーさーさーつけて話を返してやるけどな、全くお前はわかってない、全くだぞ、全くってわかるか、わかるよな ? ゼロってことだぞ、一つもわかってないってことだぞ。

 

◆いやあ、今、おれ、お前のことめっちゃぶん殴りたい。

 

◇はいー、出ましたー、暴力を匂わせる発言をしてそれ以上言うなと脅す奴ー、そして暴力を心の盾にすることで自分があくまでも正しいと自分に結論づけて安心したくて、さらには、実際ぶん殴っても殴られるようなことを言ったお前が悪いと最後の最後まで貫ける自分の中での保険もかけた用意周到で悪質極まりない、いつもの声より1、いや、2、3オクターブ下げて言った、お前のことめっちゃぶん殴りたいだという解釈でおれはいいのかな ?

 

◆どうでもいい、うざすぎて途中から聞いてないし、まじどうでもいい、ただおれが話してる途中にお前のことをぶん殴らなかったことはおれの優しさだわ、感謝しろ。

 

◇はい、質問です、感謝しろというのは何故に僕はあなたに感謝しなければならないのか、それとも心の中では感謝なんか全くしていないのにポーズだけの感謝でもあなたは納得できるのか ?  それともう一つ、何をもってして感謝というのか、そちらから、そちらが思う感謝の定義を教えてもらわなければ感謝の捉え方も人それぞれですし、そちらの感謝に見合った感謝を僕はしなければ感謝の方向性の違いで余計にあなたと僕の間に亀裂が生じ争いになるんじゃないかと、あなたの言葉足らずのせいで僕は杞憂しなくてはならなくなるのですよ、それはそれはとてもとても無駄な時間です、それはお互い利口なやり方ではない、だから質問したんですよスマートに話を進めるためにね。

 

◆もういいよ、わかったおれの負けだ、勝手にスイッチ入っておれの殴るって言ったことなんてどうでもいいのに喋ってただけだろ、お前のオナニーに付き合うの限界だわ。

 

◇バレてたとはね。

 

◆お前のさっきしてた話つづけろよ、ブログがどうたらこうたらって話。

 

◇あー、悪りぃ、なに話そうとしてたか忘れたわ。

 

◆おいおい、忘れたってお前それじゃ、ただただ変なキャラクターになりきって気持ちよく感謝の定義はとか、どうでもいいこと気持ちよく話すだけ話しておれに顔射でぶっかけてイッたみたいなもんじゃねえかよ、ぶっかけられ損だわまじ。

 

◇いや、嘘だよ本当は覚えてるよ、ここは、ここはよ、お前が途中で遮られてたブログの話をつづけろと返ってきたから一回、外すべきかなと。

 

◆なんだそれ、なんだその絶対に理解したくないお前の中にある、しょうもない会話の自分ルールは。

 

◇いいじゃん、どうせ暇なんだし、まーたそうやってすぐ怒る、そんなんだから女にフラれるし、包茎なんだよ、違うか、すぐ怒る包茎だから女にフラれたのか。

 

◆おい、おれがすぐ怒るから女にフラれた、ここまではまあ、わかるわ、おれは包茎じゃない、むしろズルムケだムケすぎてカリ首が毎年冬になると寒いくらいだわ、てかお前おれが包茎じゃないって知ってるだろ、知ってて言ったろ。

 

◇知ってるね、ほら、この間お前と一緒に4Pしたときお互いのチンコ否が応でもすげえ目に入ったもんな、しかもお前途中で中折れしてたしな、だからお前の萎えてピロピロしてたチンコも目に焼き付いてるね、おれ記憶力いいからな。

 

◆それはお前が、おれとおれが相手してた女に見せつけるように四つん這いになって散々アホみたいにお前のアナルを舐めさせた女にそのまま流れるように、おれにキスさせたからだろ、おれが女と69の体勢になって逃げられないことを確認してからな、なんかあるなと思ったんだわ、その女がおれにキス迫ってきたときお前の顔見たら、お前、薄っすら笑ってたからな。

 

◇いや違う、お前間違ってる、勘違いしてる。

 

◆どこがだよ、薄ら笑い浮かべてたろ、そんでお前があのアナル舐め女におれにキスしてこいって唆したんだろ。

 

◇それはそうだよ唆したし、そりゃあ、薄ら笑いは隠せなかったよ、潔癖なところあるお前が、おれのアナルと関節キスしようとしてたんだからな、違うのは、おれは、お前とお前が相手してた女に、おれが見せつけるようにって部分だよ。

 

◆違うのかよ、てか、なにが違うのか言ってる意味がわからないけど。

 

◇おれはな、お前にだけ見せつけてたんだよ、いつもより大きな声でオーバーリアクションしてな、お前におれがアナル舐められてるところ見て楽しんで欲しくてさ、そこ勘違いして欲しくない絶対にな、報われないだろおれが、頑張ってお前に楽しんでもらおうと必死こいてたんだぜ、おれなりにお前のためになればいいなって。

 

◆全然嬉しくないぞ、全然嬉しくないからな、お前はそこを勘違いしてる、おれはお前がアナル舐められて感じてるとこを見るのが好きではない勘違いしてるのはお前だ、もっと言うと、おれはそもそも乱行ってか複数でヤるの嫌いだ、お前がやろうやろう言うから仕方なくヤっただけだぜ、お前にために気を使ったのはおれの方だわ確実に。

 

◇そしたらお前が中折れしてから、しばらく女たちとの間に変な空気流れたしな、まあなあ、中折れすることだってあるさ気にすんな、おれだって明日急に中折れするかもだしさ、気にしすぎるのが一番ダメだぜ、そのうち治るって。

 

◆なにお前急におれのこと毎回中折れして悩んでる人に変換して、そしてその中折れで悩んでる友達を励ます良い奴を演じちゃってんの、ブログの話どこ行ったよ。

 

◇だなアナルとチンコの話は飽きたしな、うーんと、スマホで検索して探してました、なにかネットにオモロイのがないかと、そしたら、よくわかんないブログにたどり着いた、よし思い出してきた。

 

◆そこまではおれも覚えてる、それでどんなブログだったんだよ。

 

◇それがさ、オモロイブログだったんだよって話じゃなくて、そのブログで募集してたんだよ、お題を、多分、そのお題に関することをブログで書いて応募するみたいな感じのやつだと思うんだけど。

 

◆毎度のことだけどお前の話は先が全然見えないよな、まあいいわ今に始まったことじゃないしな、つづけて。

 

◇そんで、そのブログで募集してた内容が、今週のお題ゴールデンウィーク2017」

 

◆え、ありきたりなやつだな、そんなありきたりなお題になんでお前が食いついたんだ。

 

◇いや、だってさ、今、世の中はゴールデイウィークで連休なわけじゃん、恋人や家族と旅行しちゃってさ。

 

◆まあ、そうなんだろうけど、それこそ今更じゃね、おれらにしたら。

 

◇だから、そこだよ、そこ、おれが引っかかった理由は、おれらはさ、おれらの日常が普通になっててさ、世の中がゴールデイウィークで連休とかってのは、どこか遠い遠い名前も知らないような国での出来事だと思っちゃってるんだって。

 

◆珍しくお前が言わんとしてることがわかるわ。

 

◇だろ、別にこの生活に後悔してるとかじゃなくて、気づいたら麻痺しちゃってたんだよ感覚が、だからさブログのお題見て、ふと思い出したんだよ、ガキの頃はさ、ゴールデンウィークだ夏休みだ正月だお年玉だっていうウキウキ感しかなかったじゃん、そのウキウキ感を忘れてたなぁってさ。

 

◆感覚を忘れてたな確かに、連休のウキウキ感が手の届くところにないっていうか。

 

◇でも今思ったけど、また忘れたら、また思い出せばいいんじゃねって、おれ絶対忘れても思い出して、またお前に同じこと言う自信あるし。

 

◆無駄に説得力あるわ、お前なら100パーなにかのきっかけでまた思い出して、おれに言う、すげえ話が脱線しながらな。

 

◇あーあー、世の中はゴールデンウィークでお昼休みもウキウキウォッチングですわー、あー、テレフォンショッキングに出てタモさんに会いたかったよー、いいともなんで終わっちゃうかなー。

 

ゴールデンウィークとタモさん全く関係ねえから。

 

◇固いこと言うな、つまんねえ男だな、宇宙規模で考えたら似たようなもんだろ、そんなことより、そういえばお前のゴールデンウィークの思い出ってなに ? ないか思い出なんか、つまんない男だしな。

 

◆今、パッと思い浮かんだのは。

 

◇おお、浮かんだか、ゴールデンウィークの思い出が。

 

◆お前が女にフラれてってか騙されて荒れててさ、その頃おれらシンナー卒業してマリファナに移行したあたりで草キメたはいいけど気分落ちてるときにキメるとバッドに入ってどうしようもなくなるって知らなくて、落ち込んでるお前にこういうときはマリファナだろって先輩におまけでもらった大麻草をどんぶりご飯の上に載せた大麻丼食わせて現物も吸わせたらラリったってより酔っ払ったみたいにベロベロになって。

 

◇ああー、あったあった、お前とは違ってフラれたんじゃなくて騙してることがわかったから離れたんだよフラれてはいない、何年前だっけそれ ?

 

◆三年前だなおれ四月生まれだから単車の免許取ってすぐだったから覚えてる、んで、お前テンパって急に外出てさ、頭痛いから傘買ってくるって意味わかんないこと言いながらさ、それでおれ追いかけていってさ単車押しながら。

 

◇よく覚えてるなお前そんな細かく、おれも覚えてるけど、ほらおれ記憶力いいからさお前よりな、それであれだろ、おれなぜか、お前の家に向かってたんだろ。

 

◆うん、こいつ確実におれの家向かってるわって気づいてそのまま声かけずに、ついていったら、おれの親父がやってる工務店の資材置き場の方へおれから逃げるように走って行って、おれがバイク押しながらお前のところに着いたら現場で使う発電機に入れるガソリンが入った携行タンクのフタを開けて直接、注ぎ口に口つけてガソリン吸ってハイになろうとしてて、それが見てて面白くて二人でワーワーしばらく騒いでたよな。

 

◇確かにすげえ面白かった、おれはあのガソリンのおかげで前向きにハイになれたんだよ希望が見えたよね、そしたらお前の家に資材置き場で誰か騒いでるって苦情きたらしくて、お前の親父さんクラウンでやってきてゴルフクラブ片手に怒鳴りながらこっちに向かってきてな、すげえビビったの覚えてる、どこの若い衆だ、って怒鳴りながらだったから余計ビビったわ。

 

◆打ちっ放しで結構な時間、練習してコース出たのに下手で恥かいてプライド傷ついてすぐゴルフ辞めたくせに、調子こいてクラウンのトランクに常にキャディーバッグ積んでたからなあいつ、でも、騒いでたのがおれとお前だってわかってホッとしたはず。

 

◇親父さんホッとしてたかあのとき、すげえ剣幕でおれらに怒鳴ったじゃん、お前ら変な薬やっておかしくなってんじゃねえだろうな、って、そんで今すぐ出て行け散れ、殺すぞ、って怒鳴られて、携帯でヒカルとチナツ呼び出してラブホに避難したんだよな。

 

◆親父こそ酔っ払って飲酒運転で資材置き場に来たくせにな。

 

◇酒臭かったもんな、でもお前の親父さん現場帰りだか夕方よく缶ビール飲みながらハイエース運転してたもんな、おれ何回も見たことある。

 

◆おれが小学生の頃に飲酒運転で自爆事故起こして電柱に突っ込んで内臓破裂してるのにまだわかってないからな自分のヤバさに。

 

◇ニュースになったもんな新聞にも載ってたし、でも学校でお前そのときヒーローだったじゃん、タクミくんのお父さん事故で入院だって、ニュース出てた新聞出てた、内臓破裂ってなに、なにそれカッケー、みたいな感じでさ。

 

◆一番面白がって騒いでたのお前だけどな。

 

◇でも面白いのはお前の親父さんだよマジで、退院して少ししてから普通に運転してたからな免許取り消しなってるのに。

 

◆それにはさすがにいつも親父の言いなりの母ちゃんがブチギレて運転辞めなかったら別れるって言ったら、自動車学校に通う前の練習だってつまらん言い訳してゴネてたけど、ばあちゃんがブチギレたら辞めたな、自分で話してて懐かしいわ。

 

◇うん懐かしいな、つまりだ、おれらのゴールデンウィークの思い出は三年前におれが女に妊娠したって言われて中絶費用二十万騙し取られて落ち込んでマリマファナとガソリン吸っておかしくなって、お前の親父さんに怒鳴られたってことか、でも待て。

 

◆なにが待てだよおれは犬か、おれは猫派だぞ。

 

◇お前の親父さんが三年前のゴールデンウィークに、どこの若い衆だ、っておれらに怒鳴った三年後の2017年のゴールデンウィーク、おれらは本当に暴力団の若い衆になって、こうやってお前と二人で事務所当番をしているって思うとなんか、心にグッとくるものがあるな。

◆ねえよ、グッときてたまるか、安い男だなお前は、そんなんで心にグッとくるとか言ってると偉くなれねえぞ、一生事務所当番してろ。

 

◇安くないぞ全然安くないぞ、おれの心はピュアなんだよ、わかんないかなー、お前にはおれのこの、緑豊かな渓谷に流れる川のような澄んだ心がわかんないかなー。

 

◆おい。

 

◇おいってなんだよおい。

 

◆来年のゴールデンウィーク東京行こうぜ。

 

◇東京 ? なにしにだよ、やだね人酔いしてゲボ吐くと悪いし。

 

◆タモさんに会いたいんだろ、さっき言ってただろ。

 

◇おおお、タモさんに会いたい、ちと待て、いいとも終わっちゃったしアルタ行ってもタモさんに会えないじゃん、どこにタモさんいるか知ってんのかよ。

 

◆知らない知るわけがないだろ、東京行ってブラブラしてたら会えるかもしれないだろ。

 

◇まあ確率はゼロじゃないわな。

 

◆とりあえず、数年後のゴールデンウィークにまたお前と笑えて話せる思い出作りに行くんだよ。

 

◇お前の口からそんな感動しちゃうセリフが聞けるとはな思いもしなかったわ、おれのアナルと間接キスしたおかげだな。

 

◆うるせえ死にやがれ殺すぞ。

 

◇そう簡単に殺されないけど、確かにお前の言うこと一理あるわ、お前と東京行くまでなんか下手打ってさ誰かに殺されないように、パクられないようにしないとな。

 

地震と警察は突然やって来るからな。

 

◇おーい、みんなー、アナルがなんか言ってるぞー。

 

◆アナルでもなんでもいいけど、お前死ぬなよ。

 

◇お前もな。

 

◆思い出でゴールデンウィークを感じるってのも、おれららしくて悪くないな。

 

◇だな、おい、アナル、電話の時間だ、さっきおれ定時連絡かけたから次アナルの番な。

 

◆お前おれが死ぬなよって真面目に言ったから照れてアナルとか急におれのこと呼び出したんだろバレバレだぞ。

 

 

 

 

 

 

 

◇来年のゴールデンウィーク本当に東京行こうな一緒に。

 

◆おう。

 

 

 

終わり。

 

文は人なり。ツイートの続き※いつもの短編小説ではないです

※今回はいつも投稿しているショートショートショートの短編小説じゃないです。

次の投稿はちゃんと短編上げるので今回だけ勘弁してください。

本人にイラっとしたと伝えて話はもう終わってるのだけど、あまりにもトサカにきて収まりつかないのでここで書くことにしました。

これの話の続きなんだけど、おれの心の狭さを語っても話が逸れるだけなので、いきなりおれのツイートの続きの本題から書きます。

 

まずさ、そんな大人がだ、!←何これ、は? 

わかる、わかるよ、わかる、わかるんだよおれでもさ、お前が直接関わって手を下して、やらかしたことじゃないし角度変えたらお前が被害者なわけだ。

な、そんなことわかってておれはイラっとしたんだよ、わかってるからこそ逆にトサカにきたわけだ。

インターネットを使った生業をしているお前がだ、今回のこうなった問題はインターネット特有の問題なわけだ、そこでだお前のお得意のインターネットが関わっているのにだ、なぜこうなったのか、その後どう処理したかも不快な思いをしたおれに対して何もないよな、申し訳ありませんでした! すみませんでした! でキスしなでセックス終わらせたみたいにな。

しかもさ、文章扱う仕事しててそのお粗末な返事は何よ。

 

何もさ、おれなんかお前の息子でもおかしくないくらい歳が離れてんだからさ

 

ごめん、申し訳ないことしたな、他にも被害出てないか確認してくる
すぐ対処するよ、おれがやってないこととはいえ不快な思いさせて申し訳ない。

 

こんなん感じのポーズ取れないのお前は

もっと簡素でもいいわ全然良いわ

 

もっともっと言うと、ごめん、申し訳ない

 

だけがよかったわ。

 

年下のおれに敬語で申し訳ないです すみませんでした

これもイラっとした

謝罪=敬語みたいな感覚ってことだろお前は。慇懃無礼すぎるだろ。

本気で人に謝罪したことないんだなお前、人を傷つけて本気で謝罪したことないってことは人の傷みを知らないってことだ。

本気で女を愛して愛が故に傷つけることあるだろ、そんな経験も皆無なんだな、自分の会社にだってそうなんだろ、本気で従業員とも取引先ともぶつかったことがないってことだ。

 

今まで人とぶつかる嫌われることから避けてぬるま湯に浸かって生きてきたんだろ。


それにおれにトドメ刺したのが ! これだな。

 

何よこれ ! は?

 

今回のことなんて些細なことよ、ただな、お前街歩いてて誰かにぶつかったら
ごめんなさい! って語尾にビックリマークつけたみたいな感じをそのままに語気を強めて謝るのかよ。

 

些細なことで謝ることなんか大いにあるよな、そんなつもりはなく、なんの他意もなく人に言ったことが歪曲して伝わってしまって謝る時に!つけて謝るのかお前は
ごめんね⤵︎だろ普通は。

まあおれの普通が一般的に通用するまともな普通ではないかもしれないから、今の例えは間違ってる可能性が高いがな。

 

そこは謝るよおれは素直だけが取り柄だからな
申し訳ありません !  すみませんでした !

 

話戻すとさ、お前は男としての修羅場経験してないのが透けて見えるわ。

 

どうでも良いことだし相手もそんなに目くじら立てることでもないだろうしなってのがバチバチ伝わって腹立つなおい。

 

文章扱う仕事してるのに敬語覚えたてのガキと話してるみたいだったわ。

 

男としての生き様が全て見えたね。

 

アメリカとか外国に感化されてか知らんが、従業員に自分のことを名前で〇〇さんと呼ばせてるくらいだしな。

 

フレンドリーにしとけば、揉めた時に楽だもんな、語尾に〇〇だと思うよ、なんてつけて茶濁せるキャラクターが演じられるもんな、責任問題に発展した時に逃げられるしなそんなこと強要してないスタンス取られるしな、いやいやおれの独断じゃなくてそれは皆んなで決めた総意じゃーーーーんってな。

 

きんもっ。

 

 

会社なんか独裁してナンボだろってのがおれの持論だから元々おれとは合わなかったしお前もおれのことが嫌いなはず、おれはお前のこともっと嫌いだけどなお前がおれのことを嫌ってる以上にな、その嫌ってる差を例えるなら、お前がおれ嫌ってるのはリトルリーグの少年くらいなもの、おれがお前を嫌ってるのはイチローくらいなものだ。

 

話が逸れたがとある偉いさんが言ってたわ

文は人なり」ってな。

 

以上。

くわえ上手な女は。

 

きたきた、はーいどーもでーす、よし飲もうぜ。

 

飲もう飲もう、へーい、お疲れお疲れー。

 

うぃーっす、お疲れーかんぱーい。

 

あーいっす、お疲れー、かんぱーいでーす。

 

でさ、どうなったよ。

 

ん、何が。

 

ずっとイケなくて悩んでたじゃん。

 

あーはいはい、おれがフェラでイケないって悩んでた話ね。

 

そそ、で、どうなった、やっぱまだダメか。

 

聞いてよ、てか聞け、それが、初めてイケました、フェラでイケましたわー。

 

おおー、マジか、何年もイケなくて悩んでたのにな、おめでとうよかったよかった、よかったと言えば、フェラでイッたときどうだったよ、よかっただろ。

 

当然、よかったよ、気持ちかった、あーでも、あれかな、正確に言うと、初めてフェラでイケたことに感動して、その感動が気持ちよかったって感じかな、フェラ自体が気持ちよかったからイケたっていうより。

 

よくわかんねーけど、気持ちよかったことには変わりないってことな。

 

簡単に言うとな、そういうこと。

 

今までフェラさせた何人目の女よ、その初めて口でイカせてくれた女神みたいな女は。

 

えっとね、二百まではいってないけど百五十人は超えてるはず、イチイチ数えてないからわかんないけどな。

 

やべえなおい、そう言えば昔、さすがに、百いくまではフェラでイケるだろって、一緒に八十くらいまでは数えてたよな、おれに今日もダメだったわとかって、その頃まだLINEなんかなかったからメールで報告きてな。

 

あったあった、お前に送ってたわ、懐かしいな、んで、おれが八十超えて百が見え始めたときくらいに、病気じゃないかなって思いが強くなって、お前にメールで報告するのが辛くなって、フェラでイケたかダメだったか報告の、フェラチオメールを送らなくなったんだよな。

 

ちょっと軽く病んでた時期あったなお前、おれも今、言われて思い出したくらいの、ちょっとの時期だけど。

 

そんで、おれも人数カウントするのやめたんだよ、そのうち嫌でもイケるだろって感じでさ、最悪、彼氏持ちの女でも口説いて無理矢理にチンコビンビンに興奮するシチュエーション作ってフェラで射精すればイイじゃんって。

 

前にもチラッとお前に言ったことあるけどさ、お前がフェラでイケなかった原因って、フェラ嫌いの女と付き合ってたからっていうのも、おれあると思うぜ。

それはしょーがねーだろ、彼女になる女がフェラ嫌いで口でしてくれない女ばっかりだったんだから。

 

でも、お前のすごいところは、よく歴代の彼女に他の女にフェラしてもらってることがバレなかったことだよな、あとフェラでイケない体質で悩んでるってことも。

 

あー、お前に言ってないだけで浮気はバレたことあるよ、女の勘は鋭いからな。

 

それ、最近の彼女なった女にバレたってことか。

 

そう、ほら、お前とフェラチオメールしなくなって、お前も自然とおれに聞かなくなったしさ、だからおれも、まだフェラでイケなくてとか言わないようにしてたし、聞かれたら全然普通に言うつもりだったけどな。

 

なるほどな。

 

でも、ありがとな今まで気使ってくれて、あえて聞かないようにしてくれさ。

 

んなことないよ、お前がフェラでイケたかなんて、そもそもそんな興味ねーから、あー、トイレ行くついでに注文してくるけど、お前もまだ生でいいよな。

 

おう、さすがわかってるねーおれのこと、だな、まだ生がいいわ生ビールっしょ男は。

 

オッケーオッケー生二つね男は黙ってビールよそりゃ、んじゃ、ちとトイレ。

 

悪りぃ、注文頼むわ。

 

あいよ。

 

 

 

「レッドアイのお客様は」

 

はーい、おれっす。

 

「生のお客様ですね、失礼しまーすごゆっくりどうぞ」

 

おい、レッドアイって、男はビールだよなってお前がトイレに行くとき意気投合したのにレッドアイってどういうことだよ。

 

いや、違うんだって、ちょっと言い訳させろ、トイレ先に誰か入っててさ、だから待ってる間に、大声で女子大生みたいな感じの女二人組に、おれはボルシェ乗ってる経営コンサルタントだって自慢してる気味悪いおっさんいてさ、てか、今、夏じゃん、それなのに明らか冬用のスーツ着ててさ、あー、スーツの話はいいや、その変なおっさんが飲んでたのよレッドアイを、おっさん自体は気味悪いんだけど、すげえ美味そうにレッドアイ飲んでるもんだからさ、おれも飲みたくなって注文変えてもらったってわけよ、これ空けたらまた生を頼むから許せ。

 

そのおっさんが女子大生に言ってた話、100パー嘘だな。

 

だろうな、女子大生もそれ気づいてて引いてた感じがしたわ。

 

お前がおれ裏切って頼んだレッドアイのことなんか、そのおっさんが強烈でどーでもよくなったわ。

 

酒が不味くなるから話戻そうぜ。

 

おけ、で、なんの話してたっけ。

 

だからお前がフェラで初めてイケた話だよ。

 

あーね、はいはい。

 

ちょっと気になんだけどさ、お前くらいアホみたいな人数の女からフェラしてもらったらさ。

 

うん。

 

こう、なんていうか、あ、こいつフェラ上手いなってイケなくても感じるってか、わかってくるわけでしょ。

 

まあ、そうだな、確かにそれはある、で、何が聞きたいのよ。

 

んー、そのさ、パッと見でさ、あ、この女はフェラが上手いって女の特徴あったら聞きたいっていうか、教えてもらいたいなって、お前なりの経験でわかった話でいいからさ。

 

いい質問ですね。

 

うるせー、お前は池上彰かよ、早く教えろ。

 

さすがにさ頭悪いおれでもさ、気づくことはあるわけよ。

 

ほうほう。

 

例えばさ、頬骨が出てるって言うのかな、頬骨が高いって言うのかな、そういう女いるじゃん。

 

頬骨ってここだろ、あの、子供とか女が指で輪っか作ってギュッと掴んでさ、たこ焼き作るほっぺたのところだろ。

 

そうそう、そこで合ってる。

 

それで、その頬骨が出てる女がどうしたの。

 

なんかさ、頬骨のところが出っ張りすぎてる女ってブス多いじゃん。

 

あー確かにそうかも、不細工を売りにした女芸人に多いかもな。

 

うん、それがさ、ブスって言っても色んな種類のブスいるじゃん。

 

まあな、ブスはブスでも、しゃくれてるブスとか出っ歯のブスとかいるな言われてみたら。

 

でしょ、んで、その、ブスでも、あー違う、ごめんブス関係ねーや、頬骨が出てる女でも美人いるし。

 

いるかそんな美人。

 

教えてやってんだから、口を挟むなよ、喋ってる途中にさ、おれのこと馬鹿って知ってるだろ、話している途中に何か言われると、何を喋っていたかわかんなくなるんだよおれは。

 

悪りぃ悪りぃ続けてください先生。

 

次ねーからな気をつけろ、んじゃ話し続けるぞ、とりあえずな、頬骨が出っ張ってる女はフェラが上手いって気づいたよ。

 

へぇー、今、iPhoneで、「頰骨 女」で画像検索して見たけど、なんか頰骨が邪魔して奥までくわえられない感じするけど実際は違うんだな。

 

いや、おれの経験上で気づいたことよ。

 

見た目から想像できる物理的なことではないんだな、面白いな。お前も知ってる通りさ、おれフェラしてもらうの嫌いだからさ、頬骨出っ張ってる女を見かけたら、この女フェラ上手いんだなって心の中で思って楽しむわ。

 

おれには物理的ってのがなんのことを言ってるのか意味がわかんないけどな、そうだよなお前、珍しいよな、フェラしてもらうの嫌いなんてさ、人生の半分損してると思うわ、お前の彼女はフェラしたいって言ってるのにさせないしさ、でもお前らしいわ頬骨が出っ張ってる女を見かけたら想像で楽しむって。

 

いやあ、しかし勉強なったわ、さすがだよな女の見た目でフェラが上手いってわかるとはな、さすがのおれもビックリだわ、サンキューな。

 

おい、勝手に話終わらすな。

 

え、続きあんのかよ。

 

ある、もう一つある気づいたこと。

 

なになに、どれどれ、聞かせて聞かせて。

 

おれが初めてフェラでイッた女のこと。

 

おお。

 

アニメ声の女もフェラが上手いな。

 

あー、はいはい、それはなー、なんとなくわかるわ。

 

なんだよっ、つまんねーな、さっきみたく、もっとさ、こう、グッとくるくらい驚けよ。

 

違う、知ってた、とかじゃなくて言われると、なんとなく想像できるじゃん頬骨が出っ張ってる女の話より。

 

なんでよ、フェラさせたり浮気しまくってる、おれに悔しくなって、それは知ってましたーっていう強がりじゃなくてか。

 

ガキの頃からお互い知ってるお前に強がったらおれが情けなくなるだけだわ。

 

そうか、まあおれもそうだしな、お前と同じだわ、んで、なんで、なんとなくわかるのよアニメ声の女がフェラが上手いか。

 

あれよ、単純にアニメ声の女の見た目から想像できるからだよ。

 

どういうことよ。

 

変に甘ったるくて、甲高い声ってことでしょ、それにプラス、鼻にかかる声って言ってお前わかっかな、つまりだな、鼻にアクセント強めに入れた甘ったるい甲高い声がアニメ声ってことでしょ。

 

そうそう、おれ万年鼻炎だから鼻にかかるってわかるよ、いや、だからさ、アニメ声の説明じゃなくて、なんでアニメ声の女がフェラが上手いのが、なんとなくわかるのか聞いてるのよおれは。

 

だってさ、要はだ、フェラチオって舌を使うわけじゃん、それ以外も使うけど唇を上手いこと使って吸い付いたりさ、ほっぺたの内側の肉を使ったりさ。

 

おい、今度はフェラチオの説明かよ。

 

違うってこれでもわかりやすく説明しようとしてんだよ、おれなりにさ。

 

それはおれもわかってて言ってんだよ、早く続き。

 

お前、おれには話してる途中に口を挟むなってキレるくせにな、めんどくせえな。

 

早く続き話せってわかったから、ちゃんとおれも聞くから。

 

おう、んで、簡単に言うとだな、アニメ声の女って、大抵、舌足らずだろ舌が長くて。

 

ああ、うん、そうだな確かに長かったわ、そのアニメ声の女も。

 

だろ、だから、またこれ言うと意味わかんないってお前に言われるだろうけど、物理的に舌が長いからフェラチオするときに、一般的な標準サイズの舌の長さの女と比べたら、舌足らずの舌が長いアニメ声の女はチンコにまとわりつく部分が広くなるわけじゃん、だから、そりゃあフェラが上手いだろなって簡単に想像できたってことよ。

 

そういうことな、意味がわかったよ、でもお前さ、自分で思ってるほど説明するの上手くないからな。

 

うるせえわ、もう一つ不思議なのがさ。

 

おう、なんだよ。

 

お前、アニメ声の女とか苦手だったじゃん。

 

今でも苦手だぜ。

 

それなのに、よくアニメ声の女を口説いてフェラさせるまで持っていったよな。

 

まあ、あれだよあれ、シチュエーションが特別だったからだよそのアニメ声の女とは。

 

苦手なアニメ声が関係なくなるくらいイイ女だったのか、すげえ意外だわ、お前嫌いなものとか苦手なものは絶対無理じゃん、一ミリでもその部分があると無理だわって、シチュエーションもありきだろうけどさ、嫌な部分が度外視になるほど特別なイイ女だったからじゃね。

 

うーん、なんてかシチュエーションが特別だったからね、嫌でも興奮する雰囲気だったよ、チンコの勃ちも全然違ったくらい。

 

お前シチュエーションって言いたいだけだろ、あー、思い出した、お前に今のおれの女を紹介したときに、おれに言ったよな、アニメみたいな声の女だな、きっとフェラ上手いよって、そのときにはもう気づいてたのかアニメ声の女はフェラが上手いって。

 

いや、気づいてないぜ、おれを初めてフェラでイカせてくれた女で気づいたんだよ、お前に紹介されて初めて見たときの、見た目でフェラが上手そうってなんとなく感じたから言っただけだよ。

 

なんだよおれの女に失礼な野郎だな、勘で言っただけかよ。

 

当たったけどな、そのときのおれの勘。

 

 

 

 

 

終わり。

  

失落の人、川畑高春。(病院の回)

 

実際の方がパソコンで見るより、もっと可愛いくて驚いちゃったよー、まさかなー、こんな病院でさー、おれがさー、たまたま見てたネットで生配信してた、みゆにゃんと会うなんて思いもしなかったよー、本当にたまたま見てただけなんだよー、普段ネット配信見る時間ないからさー、おれ忙しい男だからさー、だからさー、思わず声かけちゃったよー、急にごめんねー。

 

いえ、大丈夫です。

 

午後から雨降るって予報で見たのにポルシェで来ちゃったよー、失敗したなー、毎日毎日忙しくて参っちゃうよー、おれさー、経営コンサルタントやってんのねー、だからこの後もクライアントと会わなきゃだしさー。

 

ポルシェ乗ってるんですか、すごいですね。

 

すごい、すごいか、エヘヘヘ、すごくないからー、全然すごくないからー、エヘヘヘ、コンサルやってるでしょー、だからさー、クライアントが当然さー、経営者になるわけよー、だからさー、変な車乗れないわけー、自ずとさー、付き合いも多くてさー、交際費が毎月毎月すごいことになってるのよー、まあ、それ差し引いてもー、余るだけ稼いでるからさー、それはそれでいいかなーって感じかなーエヘヘヘ、みゆにゃんさー、配信ではお喋りなのに実際は無口なんだねー、あれあれー、おれがポルシェ乗ってる経営コンサルタントだよなんて自己紹介じゃないけどー、そんな話したから無口になっちゃったかなー、それだったらごめんねー、周りにおれみたいな大人の男いないからビックリしちゃったよねーごめんねーエヘヘヘ。

 

んー、そんなことはないですけど、驚いたのは、そうですね驚きましたね。

 

あー、そーだそーだ、折角、こうやってー、みゆにゃんと会えたしー、無理なら無理でいいんだけど、おれは、無理だとしても、全く気にしないしさー、心のキャパは自慢じゃないけど広いしさー。

 

なにがですか。

 

うんうんうん、えーっとね、うんうんうん、あれだよーあれあれー。

 

あれってなんですか。

 

ら、ら、ら、LINE交換しないかなーってさーエヘヘヘ。

 

嫌で、あっやべっ、えっと、嫌じゃなくて、いーんですけど、LINEはリア友とだけなんで無理かもですね。

 

いいーんだよ全然いいーんだよー、無理かー、そっかー、リア友とだけかー、しゃーない、しゃーない、おれは気にしてないからさー、むしろ言ってくれて良かったよー、おれはさー、それじゃ今からおれとリア友になればいいじゃーん、とかって無理強いする男じゃないからさーエヘヘヘ、LINEがダメなら、おれのTwitterリフォローしてよー、なんて、ひょっとしてを期待しちゃうような、そんな小さいこと期待するような小さい男じゃないからさー、そのへん仕事柄さー、わかってるからさーおれはさーエヘヘヘ。

 

なんか、すいません。

 

大丈夫よー、全然大丈夫よーエヘヘヘ、それよりさー腰痛いわー、まじ痛いわー、ほらさー、おれさー、クライアントに渡すさー、書類をさー、パソコンの前で朝まで作ったりするからさー、職業病ってやつよー、ところでさー、みゆにゃんはどこが悪くて病院来たのー。

 

あ、私はお父さんの送り迎えで来ただけです、ゴルフで手首痛めたみたいで運転しにくいからって。

 

そっかー、ゴルフならおれもさー、腰痛める前にさー、付き合いでやってたよー、センスいいよなんてゴルフ始めた頃にさー、言われたりしたっけなークライアントからさー。

 

「川畑さん、川畑高春さん、かわばたたかはるさーん、どーぞー」

 

おー、呼ばれたから行くわー、おれの本名バレちゃったーエヘヘヘ、みゆにゃんの本名も教えてよー、なんちってーエヘヘヘ、じゃーねーみゆにゃんまたねー配信でコメントするからねー、あー、おれのコテハン、はる王子だからーよろしくねー。

 

「川畑さーん」

 

はーい、今いきまーす、あの看護婦まじうざいんですけどー、それじゃみゆにゃんまたねー

 

あーはい、さよなら。

 

川畑さん、前回、受診してから、かなり日にちが経過してるので保険証、提出してもらっていいですか。

 

あ、あのですね、うんとですね、保険料をですね、国民健康保険料の方をですね、滞納してましてね、今まで使ってた保険証をですね。

 

ああ、それなら役所に返却されたときに一緒に、被保険者資格証明っていうのが交付されませんでしたか、それがあれば受診できるか確認してみますけど。

 

そのことなんですけどねエヘヘヘ。

 

今日、持ってくるの忘れましたか。

 

それがですね、なんというか母親が滞納分払ってきたか払ってきたか、毎日うるさくてですね。

 

ええ。

 

逆に払いたくなくなーって、自分の中でなっちゃて、滞納し続けてたらですね、その代わりの、その被保険者なんちゃらっていう代わりの保険証みたいなやつの、有効期間が過ぎちゃいましてね、どうしたらよいもんかと。

 

そうですか、そういうことなら、十割負担になっちゃいますね、それでもいいなら今日受診できるかと、確認してみないとわからないですけど。

 

十割かー、十割ってことは、つまり、逆にタダってことですか。

 

違います、全額負担ってことです。

 

エヘヘヘ、やだなー、看護婦さん、冗談じゃないですか、おれのジョークですよー、本気でツッコんできちゃうんだもんなー、エヘヘヘ。

 

それで、どうしますか、十割負担でいいなら、受診できるか今聞いてきますけど。

 

今日、どのくらい、いくらくらいお金かかりますかね。

腰痛で受診したいってことですよね問診票によると。

 

そうですそうです。

 

いやぁ、それは、なんとも私からは言えないですね、先生がどう判断するかにもよりますし、レントゲン撮らないと、となればその分もですし、もちろん処方箋も出るとなればその分もですし。

 

あー、わかった、はいはいはい、おれ、わかりましたよー、おれ、気付いちゃいましたー、五万くらいあれば大丈夫ですよね足りますよね。

 

えっ。

 

おれねー、五万くらいならすぐ用意できますよーエヘヘヘ、思い出したんですよー、おれエヘヘヘ、利息だけ払ってジャンプしてたんだけどー、この間、パチンコで勝ったときにー、少し多めに返済したサラ金にー、五万の枠できてたはずなんですよーエヘヘヘ、それ引き下ろしてくるので、午後からお金持ってまた来ますよー、今すぐお金持って来て診てもらいたいですけどー、腰痛いしー、歩きだしー、おれも辛いんですよねーエヘヘヘ、だもんで、また午後から来ますよーエヘヘヘ、エヘヘヘ。

 

午後から休診です。

 

 

 

 

 

 

 

おおおー、みゆにゃんまだいるじゃん、おーい、みゆにゃーん、みゆにゃんってばー、こっちこっちー、みゆにゃーん、おれおれ、おれだよー、もう忘れたのかよー、そんなすぐ忘れるはずないよねー、なんちってエヘヘヘヘ、いやあさー、参ったちゃったよー、急にクライアントから今すぐ来てくれって電話かかってきてさー、すぐ行かなきゃだからさー、診てもらえなかったよー、んもぅー、おれはー、病院で診てもらう時間すらクライアントに奪われちまうのかよー、なんちってエヘヘヘ。

 

あの。

 

どーした、どーした、みゆちゃんどーした、あれかー、おれとLINE交換する気になったー、とかエヘヘヘ。

 

やめてください。

 

なんのことー。

 

こんな人がいっぱい、いる病院で、みゆにゃん、みゆにゃんって大声で、ネットで使ってる名前で呼ぶのやめてください。

 

えっ。

 

それにさっきの受付の人とのやり取り全部私、聞いてました、聞いてたっていうより、あなたの声大きいので聞こうとしなくても聞こえてきたんです、この際だから言いますけど、そんな滞納してる人がポルシェ乗ってるわけがないじゃないですか、歩きなんでとかって自分で暴露してたし、コンサルタントも嘘でしょ、こんな真夏に冬用のスーツ着てるコンサルタントなんかいないでしょ、少なくてもバリバリ稼いでいる、やり手のビジネスマンにそんな真夏に冬用の生地の分厚いスーツ着てるような身だしなみの整っていない人を、私は見たことも聞いたこともないです、私にあれこれ自慢してたけど恥ずかしくないんですか。

 

うっ、あっ。

 

大声でしかも、配信でコメントするからとか言うし、ここにいる周りの人に私が、みゆにゃんって名前で配信してるってことバレバレじゃないですか、顔出して配信してる私も悪いんですけどね、でもそういうのって人としてどうなのかと、わかりますよね普通ならこんな場所で、あ、それと、あなたさっき、あの看護婦うざいとか、看護婦さん冗談ですよとかって看護婦って呼んでましたけど、あの人、ただの受付の人ですよ、どう見ても受付の人ですよ白衣着てないし、コンサルタントって言う割に世間知らずもいいとこですよ。

 

く、くっ。

 

なんですか、はっきり言ったらいいじゃないですか、クソガキとでも言いたいんですか、クソガキで結構ですよ、私、周りで、この病院のクソガキでお馴染みの医院長の娘なんで、さっき受付の人が言ってましたよね、午後から休診って、だからお父さんのこと迎えに来たんです、だから、ここで変な名前で呼ばれたら迷惑なんです、娘って知ってる人もいるんですから、なんならもうここに来ないでください迷惑です、あなたみたいな人。

 

くっ、うっ、うるさいっ、おれの勝手だろ、もういいっ、おれは帰る。

 

おい、お前、逃げんのかよ、だせー。

 

急になんだよっ、おいお前だとぉー。

 

お前、私の配信に来て私の個人情報書き込んだら許さないからな、私、お前の個人情報カルテから抜けるんだからな、ねっ、保険料滞納してる嘘つきの川畑高春さんっ。

 

わかったわかったから、もういいだろ帰る。

 

えっ、泣いてる、もしかして泣いてるの、川畑高春だっさっ。

 

泣いてないわ。

 

どっちでもいいわ、早くここから、私のお父さんの病院から出ていけよ、帰るって言う割にお前まだいるじゃん、私との会話楽しんでんじゃねーよキモすぎて、より一層キモいわ、今すぐ秒で出て行ってよね、はぁーあ、お前と同じ空気吸いたくないからお父さんの医院長室で待ってよーっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのー、すみませーん、川畑さーん、待ってくださーい、川畑さん、よかった、間に合った、ご自宅の方に電話しようかと思ってたら病院から出て行くお姿が見えたので、先生に確認したら、以前までは十割負担の患者さんでも診察してたんですけど、今は保険診療しかやってないとのことで、それでなんですけど、良かったら無保険の人でも診てくれる病院紹介しましょうかって先生が、どうなさいます」

 

もういいです、帰らせてください、一人にさせてください。

 

 

 

 

病院の回 終わり。

 

 

 

失落の人、川畑高春。シリーズ 不定期投稿予定。

 

自殺したらしいわ。

 

もし、もしもし、おい、もしもし、聞こえてんのか、おい。

 

はい。

 

お、あ、あのな、ブッ、自殺したらしいわ。

え、誰がですか、え、あっ、というよりなんで知ってるんですか。

 

なんでて、なんでもクソもあるかい。

 

ちょっと、頭がぐちゃぐちゃで話の意味がわからないんですけど。

 

お前、おれの電話ずっと無視しとったやろ、まあそれは、ええけどな、掻き回してくれたお前に、お前にはな絶対に伝えたらなあかん思ってな電話ずっとかけてたんや。

 

あたしに、よく電話かけてきて話せますね。

 

それはお前な、さっき言うたやろ、説明したやろ、うちらな、付かず離れずお気楽ご気楽でやってたんと違うんや。

 

あたし、本当に意味がわからないんです、なんでこうなってるか、なんでこうなったのか、もう頭がぐちゃぐちゃで。

 

そんなおれかて知らんわ、お前がよく知ってるだろ、んなもん。

 

自殺したあたしに、自殺したらしいわって報告されても、どう返事したらいいかわかりませんよ、それと、よく電話してこれて、あたしもよく電話、携帯で話してるなって戸惑いしかないです。

 

ちょっと待てや、色々と、おちょくってんのかお前、自殺、自殺ってなんの話や。

 

いや、色々とおかしいのはそっちですよ、まあ、あたしもですけど、それじゃ最初から整理すると自殺したらしいわって誰が自殺したんですか、自殺したあたしにそんな報告しないだろうし。

 

おい、自殺したらしいわなんて一言もおれは言うてない、耳はなんで二つあるか知ってるか、人の話をよく聞くためや、ええかよく聞けよもう一度言うたる、おれはな、無事、察したらしいわって言ったんや。

 

え、なんの話だかさっぱり。

 

なんでおれがその話まで説明せなあかんのや、ほんまにわからんのか。

 

はい。

 

お前がおれの女と揉めて喧嘩したやろ、そしたら話が大きくなって尾ひれ羽ひれがついておかしくなってお前に流れて、てめえの女を傷つけた、お前をおれが許さん殺す、殺しに行こうとしてると。

 

それはそうですね、聞きました、だからあたしは。

 

せやろ、せやから、あたし、お前のことやんな、おれはあいつを諭したんや、お前らは元々、反りが合わへん人間同士なんやからな、もう関わんでええ、本当に誰かに体に傷つけられたり精神をおかしくされたらな、そんときは頼まれんでもおれが殺しに行ったる、おれのこと好きなら今回はもう忘れろ二度と関わるな、それで終いや、それでええなってな。

 

はぁ、はい。

 

はぁ、やあらへんで、ため息つきたいのはこっちの方や、だからお前に電話して、あいつはおれの話で無事、察したみたいやから、お前もあいつともう二度と関わらないでくれって、おれがな、気を回してお前に電話したんや。

 

なるほど、そういうことだったんですか、でも、もう遅いですよ何もかも。

 

なんでや、こっちが話をつけた、それでお互い女同士はさようならで手打ったらええやんけ、なんでそうなるんや。

 

だって、あたし、あなた殺して、それからそのまま飛び降りて自殺したんですよ、確実に死んだ自信があります、アスファルトに叩きつけられてすぐ、朧気な意識があって、かろうじて感触がある手が何かを触ってるなと、それで、手を動かしたら、あ、これ髪だあたし髪の毛だってわかって、そのときに頭がぐちゃぐちゃになってるのもわかって、今日、髪巻いて家を出た意味ないなって思っちゃって、変に冷静な、自殺を失敗したかもしれないのに、そんなこと思う自分がおかしくて、ぐちゃぐちゃになってる頭に触れている手を動くだけ動かしたら脳みそかわからないけど頭の中の奥の何かに触れた瞬間、ものすごい吐き気とともに、あたしの記憶がなくなったんですよ、記憶が途切れる寸前にわたし確信したんですよ、あたし今、死んだなって、それに付け加えると、あなたのことあたし殺したのも間違いないです、死んでることをちゃんと確認したので、だから、あなたもあたしも死んでます、死んでるんですよ。

 

おれもう頭ぐちゃぐちゃや、いや、お前にかけたシャレじゃあらへんマジなやつや、お前の話が本当だとしたら、なんでおれはお前に殺されたこと覚えてないんや。

 

あなたも頭ぐちゃぐちゃになって死んだから記憶が飛んでるんじゃないですかね、あ、違うかも、携帯片手にタクシーを待ってたあなたを、大型のセメントの何かクルクル荷台で混ぜる何だっけ、あ、そだそだミキサー車だ、そのこっちに走ってくる大型のミキサー車を目掛けてあたしが後ろから背中を思いっきり押して轢かれてうまいこと死んだから何が起きたかも死んだこともわかってないのかも、あなた頭悪いし。

 

何で死んだのに電話を、電話をお前と携帯で話してるんや、元から生きてる実感なんかなく生きてきたもんやから、わからん今おれは生きてるのか、お前の話が本当で死んでるのかわからへん、ここはどこや、おれはどこにおるんや。

 

あたしに聞かれてもわかりませんよ、あなたの姿も周りの様子も見えてないし。

 

なあ、今から天国行きとか地獄行きの案内あるんやろか誰か迎えに来るんやろか。

 

あたしもこの状況、何が何だかわからないから、とりあえずこのまま携帯で話続けるってのはどうですか。

 

それはかまへんけど、おれ本当に死んだんやろか。

 

そうですよ間違いないですそれは。

 

なあ、おい。

 

しつこいですね相変わらず、だからあたしがあなたのこと殺したんで死んでますよ。

 

ちゃうて。

 

んじゃ何ですか。

 

お前、いい加減、気味悪い敬語やめろや。

 

そこですか、今更じゃないですかそんなことは。

 

だからちゃうて、聞きたいことあんねん死んでるなら死んでるでお前とこうやって話せるうちにな。

 

いいですよ何ですか。

 

お前、おれと結婚したこと後悔してるか。

 

しょーもな、ばりきもいですやん。

 

 

 

 

 

 

 

終わり。